新社会人、テレビ業界に挑ム!
4月も始まり、新生活がスタートされた方も多いのではないでしょうか。私は大学を卒業後、東京へ上京しテレビ制作会社にADとして入社。3年間働き転職しました。
テレビ業界に関わらず制作会社はやりたいことができますが、正直大変なことが多い会社ばかりだと思います。よく聞いたり取り上げられる話題ではありますが、私なりに、今回は、テレビ業界のADとして3年間働いてみて良かった事と辛かったことをランキングにしました!※制作会社によって差があります。
【1位】最新の情報・普段知ることのできない知識を得ることができる。
やはりこれが醍醐味でしょうか。番組を作るとなると取り上げる物事を徹底的にしらべますし、普段興味がないジャンルや知識を強制的に勉強することになります。私はスポーツに興味がなかったのですが、3年間スポーツ番組だけを徹底的に担当したことにより大体のスポーツ内容・選手について分かるようになり、スポーツ観戦を楽しめる人間に進化しました。地方ロケがあれば番組内容のことだけではなく、近くにある飲食店・宿泊施設・交通手段すべてADが手配するので、旅行計画が得意になります。
【2位】スケジュール管理が得意になる。
番組制作には必ず納期があり、その納期に間に合うように計画を立てます。ADはロケ現場の下見やリサーチなど時間がかかる仕事も担うため、スケジュール管理能力がメキメキ成長します。毎週放送する番組の際は大体3~4回分の放送準備がブッキングします。放送直前番組の最終編集に立ち合いながら、来週放送分の編集準備を進め、再来週放送分のロケ・撮影を行い、もっと先の番組内容用リサーチ作業・会議準備・その他雑務、諸々を同時に進めます。さらにこれが一番組分の担当ならいいのですが、自分の場合、三番組分ほど担当していたので思い出しただけでゾッとしますね。
【3位】あまりにも自由
会社によって差はあると思いますが、私の会社は出社時間なんてないようなものでした。社員の皆さんは11時~13時ぐらいにパラパラと出社して、いつの間にか会社からいなくなります。夕方ぐらいに出社して朝までいる方もいます。ロケや撮影があるので時間を縛ることができない&休日や遅くまで働いてる事が多いので自ら仕事と休息とのバランスをとっている感じです。これは意外に良かったです。仕事中に美容室に行くディレクターや1回家に帰る人なども普通にいます。きちんと仕事さえ終わっていれば大丈夫なんです。
【4位】ロケ弁最高
ロケ・撮影に限らず、遅くまで編集作業がある時には会社の経費でお弁当や出前を頼みます。編集所というところには出前のチラシが大量に挟まったバインダーなどが置いてあり、そこから食べたいものを頼みます。様々なお弁当が食べれる上に食費が浮くので一石二鳥です。私はオーベルジーヌのエビカレーが一番好きでした。
【おまけ】転職したらすべての会社が天国
正直これ以上の激務はないだろってスタンスです。
【1位】ほぼ365日24時間仕事の連絡が来る
テレビ業界の人は、基本他者の休みへの配慮がほぼありません。テレビ局は24時間365日稼働していますし、フリーランスの方と関わることも非常に多いです。個人個人が自分の時間感覚で仕事をしているので、仕事のことで休日はもちろん、深夜2時頃でも平気で電話がかかってきます。これが結構な苦痛です。休みの日も寝ているときも仕事が常に真横どころか目の前に立っている感覚です。
【2位】見込み残業のレベルではない
忙しさにはムラがありますが、やはりバラエティ番組を担当されてる方は年末年始の特番だらけの時期が修羅場。私はスポーツ担当していたので、大きな大会やオリンピック関連の時期が地獄です。余談ですが、特に女性ADは家に帰れない期間が2、3日ほど続くと前髪が油分で束になって自然に前髪バーコードを作れます。おしゃれですね。
【3位】離職率100%
私が所属していた時期、先輩から後輩まで新卒で入った人は皆退職し、退職率100%を叩き出し、最終的に私は会社で上(社長)から4番目の古参となりました。どんなに丁寧に後輩を育てても一瞬で消える虚しさ…一生これが続くのかと思うとやってられません。
【4位】地獄のハンコラリー
テレビ局が持っている映像素材を使用したい場合には、映像権利や使用する際の申請方法を調べたうえで、承認用のハンコをもらいにスタンプラリーを行います。これがなかなか大変です。多い時には6人程度のハンコをもらいに行きます。テレビ局の様々な部署を回るので時間もかかりますし、重要映像や災害映像ほど偉い人が関わり、使用方法・映像権利や申請方法についてしっかり説明できないとめちゃくちゃ怒られます。デジタルにしてくれ!とAD全員が叫んでます。
【おまけ】俺の時代はもっと大変だったと言うディレクター
いやしらねぇよ。のひと言です。
私は、映像を作ることや見ることが好きで大変と聞きつつもテレビ制作会社に入社しました。楽しいことも辛いことも色々経験したことによって、簡易的な映像は1人で作れるようになりましたし、何よりも自信がつきました。
ただ、好きというだけで、この仕事の仕方・生活リズムを続けるという選択は私には無理だと思い、転職に至りました。今は労基の目がしっかり入り休みがある上に、残業代が出る会社で働けています。働いた分だけ正しく見返りが返ってくるのって最高!
終わったことだからこそ「新社会人、地獄を見るのもいいな!!」と大きな声で言います。働いていた時期は大変でしたが、追々助かることが多かったので…。正解の道ではなく、選んだ道を正解にするってやつです。TV業界は有名人に会えますし、普段見ることができない景色を沢山見られるので、楽しいこともいっぱいあります。自分の人生の為に何をとるかですね。ありがとうTV制作会社。そして永遠にさよなら!!!
Writer:丸井ロック
2023/04/16



