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出張。〜ちょっと寄り道〜 Vol.1-② フランス編 Day4-6
海外フランス

出張。〜ちょっと寄り道〜 Vol.1-② フランス編 Day4-6

※このお話は4月09日投稿「出張。〜ちょっと寄り道〜 Vol.1 ドイツ編 Day1-3」の続きです。

世界の展示会視察後編はフランスのパリ。漠然と憧れを持っていた国にこのような形で行くことができるとは思ってもみなかった。ドイツからは電車移動。ケルン中央駅からベルギーやオランダの国境近くを通りつつ、ベルギーのリエージュ、ブリュッセルを経由してフランスのパリへ。ドイツのホテルで受けとった丸ごとのリンゴとラップに包まれたパンをもっての電車旅。とても心躍るひと時だった。

パリ到着後は観光も兼ねたバス移動。石造りの建物がずっと続くパリの風景と人種のるつぼならではの現地の人たちが生活する様子がとてもおもしろい。白を基調とした石造りの建物が並び、統一感のある景色。その中でも個性を出す工夫がされている木製の窓枠やドア枠に鮮やかな塗装。細部に彫刻が施された建造物の数々は日本では絶対に見ることができない風景で、歩いているだけで楽しい。不衛生が極まっていた時代のパリの事などはYouTubeで知っていたが、もっと歴史的背景を勉強していたらさらに楽しかったんだろうと後悔した。

建物から、生活文化、美術館、最新の展示まで全てが新しい体験であった。現地の人からしたら当たり前の日常であり、逆に言えば日本は非日常であって。など考えると不思議な気持ちになった。

《フランス、観光》

1)ルーブル美術館
言わずと知れたルーブル美術館。作品展示もさることながら個人的には空間としての魅力を感じた。広大な敷地はもともとお城として利用されていたらしく、美術館の地下には要塞として作られた石積みの壁が残っている。美術館の周囲を囲む壁にも繊細な彫刻が施されていたりととても面白い。ただあまり時間がなくゆっくりと見る暇がなく残念であった。

2)凱旋門
なんだかんだ一番感動した風景が凱旋門の屋上かもしれない。パリの街には建築物の高さ規制がありどの建物も大体同じくらいで統一されている。それに加えて綺麗に区画されたまちづくりで、その中心にあるのが凱旋門である。その屋上からは放射状に道路が続いていく景色は圧巻で感動した。ちなみに凱旋門の下は巨大なロータリーのようになっていて、現地の人でさえ慣れていないと入ったら出られなくなるらしい。

3)エッフェル塔
やっぱりエッフェル塔はかっこいい。残念ながら工事中だったのか足元には白囲いがされていたが、かなり近くまで見ることができて感動した。泊まったホテルがちょうどすぐ傍で、夜には1時間おきにあるシャンパンフラッシュという照明の演出を何度も見ることができた。夜中周辺を散策していると謎の黒人さんが露店をやっていて、日本の縁日で見るような光るおもちゃや謎のレーザーポインターを売っていた。あとマ〇ファナを吸っている人も見かけたので一人歩きはおすすめしない。

4)蚤の市
アンティーク雑貨や現地の生活を味わいたい方にはとてもおすすめなのが蚤の市。休日の朝からお昼ごろまで露店がでる。フランス人は英語で喋ってくれない文化だそうだが、僕のつたない中1レベルの英語でも何とか会話をすることができた。how muchとメモさえあれば交渉も出来るので是非チャレンジしてほしい。とても楽しい経験ができた。余談だが装丁の美しい古書や古新聞、小物雑貨、近くの美大で練習作品のような平面構成の作品を購入した。大満足である。

《フランス、展示会》

1)サロン・ド・アグリカルチャー
フランス最大のイベント、パリ国際農業見本市の視察。ドイツとは雰囲気がガラッと変わり、ブースでも本物を用いた装飾が多く、農業大国である特色が強く出ていた。会場サインは建物の高さを活かした大きなバナーが多く、何枚も並べて空間的に賑やかさを演出していた。家族がきて楽しめるイベントなどのコンテンツが充実していた。

また会場となっている施設の屋上には、1万4000平米の欧州最大の屋上農園、「NATURE URBAINE(ナチュール・ユベンヌ)」がある。パリ市のコンペで選ばれた企業が運営している。ナチュールユベンヌ屋上で空中栽培や水耕栽培をする会社と都市農業のプランを立てる会社が、この場所のために共同で設立した会社だ。さまざまな形で環境問題への取り組みが進むパリの未来を見据えた都市型農園。視察時期は閑散としていたが、気候のいい時期には色鮮やかに野菜が実り、様々な用途で人が集まってくるらしい。

2)クニット フォレストパリ
2023年リニューアルオープン予定の展示会場「CNIT Forest(クニットフォレスト)」の視察。3年をかけたプロジェクトでメインエントランスと客席のあるホールの2か所を30分程度見学した。残りの工期が1年しか無いにもかかわらず解体工事がやっと終了したような段階で、果たして完成するのか心配になった。会場の全体イメージはイラストで見ることができた。完成を楽しみに待とうと思う。

《フランス飯》

1)Le Grand Café Capucines(ル・グラン・カフェ・カプシーヌ)のミルフィーユ
オペラ座の近くにあるお店。アール・ヌーヴォー・スタイルの内装は1800年代の歴史的な雰囲気でパリ気分が味わえる。

2)Leon de Bruxelles(レオン・ド・ブリュッセル)のムール貝
パリのあちこちにあるムール貝料理で有名なチェーン店。クリームっぽいフランス料理に飽きてきた時にはこのお店をおすすめしたい。シンプルに美味い。

3)Vin&Maree(ヴァン・エ・マレ)の海鮮料理
ツアーの締めの交流会として訪れたモンパルナスの駅前にあるお店。海鮮系のフレンチが楽しめる。

4)BAOBAR(バオカウンター)のラーメンマレ地区の台湾名物バー。
内装もおしゃれなことに加えて頼んだラーメンもとてもおいしかった。

今回の旅ではイギリスからドイツ、フランスと3か国の訪問ができた。当たり前なのだが、同じヨーロッパ中でも全く文化も人種も異なっており、とてもいい刺激を受けたと思う。ここまで「旅」という言葉を随所で使ってきたわけだが、これは視察を目的とした出張なのである。役員を含めた部長以上30人を前にしたプレゼンが僕を待っている。

Writer:徳重
2023/05/14