特集テーマを紐解きながら1年間練ってみるリアルカルチャーWEBマガジンです。2024年のテーマは「エン」。日常生活の中で感じる「エン」についての様々なエピソードや、その意味に迫るコラムをお届けしていきます。

縁起物を知ろう!
縁起文化

縁起物を知ろう!

あけましておめでとうございます!
本年もNERUをよろしくお願いいたします。

今年のテーマは「エン」。
正月やその他行事、冠婚葬祭の場などでいつも自分が感じることなのですが、日本の文化や風習について知らないことが多すぎる…!
形式的にやっているけど、恥ずかしながらこれまでそれらの本来の意味について深く考えずに、知らずに生きてきました。

「エン→縁」ということで、
今回は日本の文化における「縁起がいいもの」についてこの機会に学んで行こうと思います。
縁起がいいものにはどんなものがあるの?
なぜ縁起がいいの?
自分が知らなかったものを中心に調べてみました。

●「縁起がいい」という考え方

「縁起」について調べてみると、一般的に知られている意味は本来の意味と違うことが分かりました。
詳しい内容を書くと長くなってしまうので、ざっくり説明します。
(※調べた上で筆者が解釈した内容なので、厳密には違うところもあるかも…気になる方は調べてみてください!)

【一般的な「縁起」の意味】
「縁起が良い・悪い」といった、
物事が起こる前ぶれ、前兆

【仏教語としての本来の「縁起」の意味】
自分に起こること(良くも悪くも)には必ず「因」と「縁」があり、そのふたつが揃って初めて結果が生じるということ
「因」は結果が起こった「原因」、「縁」は原因に結びつく間接的な物事で、例えば環境・周りの人・状況・場所など「自分以外のすべて」を指します

「縁起」という言葉を聞くと、縁起が良いものを置いたり、縁起を担いだりすることで何か良いことが起こるというイメージがありますが、
本来の意味では自分の行い(因)と、縁(自分の周りの環境)によって(良くも悪くも)物事が生じる、ということだそうです。
ただ願うだけじゃなくて、自分の行いが結果を引き寄せる、という
当たり前だけど大切な考え方ですね。

●縁起がいいとされているもの

本来の仏教語としての「縁起」の考え方とは少し違いますが、
現代では良いことが起こる前ぶれとして「縁起がいい」と表現されており、幸運を招くために縁起ものを選びます。
縁起がいいものってどんなもの?
今回調べて初めて知ったものをご紹介します。

・麒麟
子宝の象徴とされ、夫婦や家庭の円満に効果があるとされている。
・狸
「たぬき→他抜き」
他を抜く=他のお店よりも商売が繁盛するようにとの願いが込められている。狸の置物ってそういう意味だったのか…(今更)
・黒猫
「黒猫が前を横切ると不吉」という迷信があるが、夜でも目が見えるなどの理由から魔除けや幸運、商売繁盛をもたらす存在と言われている。
・サイコロ
どこに転がっても必ず目(芽)が出ることから。

・伊勢海老
腰が曲がっていることから、年老いた人のたとえで長寿を表す。おせち料理の伊勢海老は長寿を願ってのものなのですね。
・レンコン
穴が空いていて、その穴から向こう側が見えることから「見通しがいい」=「未来をよく見通せる」と言われている。
・タコ
日本語の発音で「多幸」と漢字で書けることから。
(なかなか無理やりな気も…?)

●縁起が悪いもの

縁起が悪いとされているものを調べてみると、語呂合わせのものが結構多かった。日本ならではな感じがしますね。

・くし(櫛)
「苦」「死」を連想することから。
・ハンカチ
ハンカチは「手巾(てぎれ)」とも言うため、「手切れ」を連想することから贈り物としては避けられていたそう。
現在はあまり気にされていないようですが、
日本では亡くなった方の顔に白いハンカチをかけることから、白いハンカチはなるべく避けて色がついているものや模様があるものがベター。
・筆記用具(万年筆、ボールペンなど)
縁起とは少し違うかもしれませんが、「仕事や勉強をがんばりなさい」と上から目線になってしまうので、上司や目上の方に贈るのは✖︎
・靴、靴下、ベルト
「気を引き締めなさい」というメッセージと受け取られ、履物は相手を踏みつけるイメージがあることから、同様に目上の方への贈り物としては✖︎
・紫、青い花
葬儀の仏花に使われる色として、お見舞いの花などには✖︎

おわりに

今回「縁起がいいもの」について調べてみて、
・ご祝儀袋を包むときに偶数は避ける
・死や苦を連想させるものは避ける
…など、自分はこれまで縁起について、相手に対して失礼にならないようにマナーとして考える場面が多く、縁起の良いものを置いたり身につけたり、人に贈ったりすることってあまりなかったなと気づきました。

まずは取り入れやすいところから、
自分の気持ちをちょっとポジティブにするものとして取り入れてみようかなと思いました。

Writer:カマクラ
2024/01/14